広尾町の、すごいところを話します。
人口6,000人。コンビニ1軒。でも、この町には確かな「伸びしろ」がある。移住1年が経った今、気づいた広尾町の本当の魅力と、これからの可能性を語ります。
「この町、大丈夫なの?」
移住を決めたとき、何人かにそう聞かれました。人口減少、高齢化、産業の縮小——そういう文脈で、心配してくれていたんだと思う。
でも住んでみて、私の答えは変わりました。
大丈夫どころか、面白いことになると思ってる。
まず、正直に言う
広尾町は「便利な町」じゃない。
最寄りのイオンまで車で1時間半。信号は数えるほど。スタバはない。夜の外食の選択肢は、片手で数えられる。
それを「不便」と取るか「シンプル」と取るかで、この町の見え方はまるで変わります。
私はどっちかというと——後者でした。
広尾町の、本当のすごいところ
自然が「そこにある」
太平洋に面した町で、海が近い。霧が出る朝、波の音が聞こえる。夜は星が多すぎて、方角がわからなくなる。
都市にいたとき、自然は**「見に行く場所」**だと思ってた。ここでは、自然の中に生活がある。それは全然違う感覚です。
釣りも、山菜も、狩猟も、日常の延長線上にある。「今日の晩飯、自分で獲ってくるか」みたいな話が、普通に成り立つ。
人との距離感が、ちょうどいい
都市に住んでいると、隣の人の名前すら知らないことがある。
ここは違う。顔を見ればまあまあ誰かわかる。地区のイベントで話して、スーパーで会って、また話す。その繰り返しの中で、自然と信頼が積み上がっていく。
最初は「監視されてるみたい」と感じる人もいると思う。実際、私もそう思った時期があった。でも今は——これが人間の本来の距離感なんじゃないかと思ってます。
一次産業が本物
十勝といえば農業、広尾といえば漁業。
地元の農家さんや漁師さんと話すと、仕事への向き合い方が根本的に違うと感じます。自然を相手に、毎年真剣に勝負している人たちの言葉は、どこか実がある。
その姿勢に、私はめちゃくちゃ刺激を受けてる。
じゃあ、未来はどうなる?
これが本題です。
広尾町の課題は明らかで、人口は減っている。でも——同じ理由で、「やれることが多い」とも言える。
余白がある
成熟した都市では、すでに誰かがやっている。アプリもサービスも、市場はもう埋まっている。
広尾には、まだそれがない。
求人サイト、地域通貨、AIチャットボット——私がここ1年でやってきたことは、都市ではとっくに誰かが手がけていたことばかりです。でもここではゼロから作れた。「初めて使ってもらえる」という体験は、作る側にとって最高の報酬です。
「選ぶ人」が変わってきている
移住者の傾向が、明らかに変わってきています。
自然や農業に憧れる人だけじゃなく、リモートワーカー、クリエイター、エンジニア。都市でできることが広尾でもできるようになったから、「便利な場所に縛られる理由」がなくなってきた。
その流れは、これからもっと加速すると思う。
課題が、そのままコンテンツになる
人手不足、移動手段の問題、高齢者のデジタルリテラシー——これ全部、解決しようとする人にとっては「テーマ」になります。
社会課題に向き合いながら、事業を作る。そういう人間が報われやすい場所が、広尾だと感じています。
私が広尾にいる理由
ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけど——ここには、また時代が動き始める前の「静けさ」がある。
都市ではできない種類の思考が、ここでできます。人間関係のノイズが少ない分、本質的な問いに向き合える時間がある。
「この問い、広尾じゃなかったら出てこなかったな」と思う瞬間が、確かにあります。
広尾町の未来を楽観視しているかといえば——正直、わからない部分もある。
でも、面白いことが起きる余地は、めちゃくちゃある。
それを信じて、もう少しここでやってみようと思っています。
気になる人は、一度来てみてください。話すことなら、いくらでもできます。