広尾しごとAIChatbase

広尾の求人サイトにAIチャットボットを入れた話

地域おこし協力隊として運営する求人サイト「広尾しごと」にChatbaseでAIチャットボットを導入。地方×AIの現場から。

「求人情報、どこを見ればいいですか?」

この質問、何度もらったかわからない。

電話で聞いてくれる人、SNSで聞いてくれる人、直接会ったときに聞いてくれる人——。みんな探しているのに、たどり着けていない。

そこで作ったのが、広尾町の地域求人サイト「広尾しごと」です。


なぜ求人サイトが必要だったか

広尾町には人手不足に悩む事業者が多い。一方で、「広尾で働きたい」「移住しながら仕事を探したい」という人も、実は少なくない。

でも両者がつながる場所がなかった。

ハローワークはある。でもウェブで気軽に探せる、広尾町に特化した場所がなかった。そのギャップを埋めたくて、求人サイトを作ることにしました。

Studioでサイトを構築。デザインのしやすさと、更新のしやすさを優先しました。


サイトを作って気づいたこと

公開してしばらくして、気づいたことがありました。

「見たけど、よくわからなかった」 という反応が来る。

求人情報は載っている。でも「この仕事、自分に向いているかな」「移住しながら働けますか」みたいな、ちょっと踏み込んだ質問には答えられていなかった。

静的なページの限界、と言えばそれまで。でも何か手を打てないかと考えた。


Chatbaseを使ってみた

そこで試したのが、Chatbase です。

サイトの情報をAIに読み込ませて、訪問者からの質問に自動で答えてくれるチャットボットを作れるサービス。コードを書かなくてもセットアップできる。

広尾しごとの求人情報、よくある質問、広尾町の基本情報——これらをドキュメントとして食わせて、ボットを作りました。

導入自体は、思ったより早くできた。難しかったのはその先。


AIが「いい感じ」に答えてくれるまで

最初のボットは、正直ちょっと残念な出来でした。

質問に対して、情報は合っているけど、なんか堅い。地域の求人サイトとしての温度感がない。

ここで時間をかけたのが、プロンプトの調整

「広尾町のことを知っている地元の案内人のように答えてほしい」「移住を検討している人に寄り添って話してほしい」——こういう指示を細かく入れていった。

何度もテストして、修正して。AIのチューニングって、コードを書く作業とは違う種類の根気が要る。


今どうなっているか

「どんな仕事がありますか?」「未経験でも応募できますか?」「広尾町ってどんなところですか?」——こういった質問に、24時間対応できるようになりました。

問い合わせの件数が減ったわけじゃないけど、深い話ができる問い合わせが増えた気がしています。

ボットが一次対応してくれるから、電話やメールで来る質問の質が変わった。「もう少し詳しく聞きたい」という、前に進んでいる人からの連絡が増えた。


地方×AIの可能性

人手が少ない地域ほど、AIが活きる場面は多いと思っています。

24時間対応、多言語対応、情報の均一化——これらは、スタッフを増やすのが難しい地方の現場でこそ価値がある。

まだ試行錯誤の段階だけど、もっと面白いことができる予感がしています。


「広尾で働く」という選択肢が、もっと当たり前になってほしい。

そのための道具として、AIを使っていく。それが今のテーマです。

広尾しごとはこちらから見られます。

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